
この記事では、チェーンフライヤーの見方・使い方と、ブロックチェーン情報からわかるビットコイン誕生の歴史について説明します。
bitFlyer(ビットフライヤー)が運営するchainFlyer(チェーンフライヤー)というサイトを知っていますか?
このサイトで、ビットコインのブロックチェーンにおけるリアルタイム情報を確認することができます。世界中の行われた取引(トランザクション)が次から次へと空から降ってきて、マイニングの状況も視覚化されています。当然、自身がおこなった送金情報も、全てここで確認できますよ。
ブロックチェーンを詳しく知りたい方・復習したい方は、「【簡単図解】ブロックチェーンとは?押さえておきたい3つの特徴と仕組み」を参考にしてください。特徴をわかりやすく説明しました。

目次
chainFlyer(チェーンフライヤー)の見方・使い方
chainFlyerの見方について、簡単に紹介します。
まずは「チェーンフライヤー」で、現在のビットコインのブロックチェーンを覗いてみましょう!
トランザクションとは
上から降ってくる四角い箱は、トランザクション(Transaction)と言われる取引データです。世界中の取引情報がリアルタイムで確認できます。
トランザクションにも、様々な形・色がありますよね。内容は以下に分類されています。

トランザクションで確認できる情報
トランザクションの中身を見てみると・・・

このような情報を参照できます。
トランザクションの検索は、「アドレス」「トランザクションID」「ブロック数」から検索することができます。
情報 | 内容 |
---|---|
トランザクションID | 取引毎に設定される一意のID(ハッシュ値) |
〇〇確認 | トランザクションが確認された回数。この回数分、その取引は承認されたことになります。最新のブロックの中の取引は1つの承認を得ており、6つ前のブロック内の取引は6つの承認を得ています。 |
手数料 | マイナーに支払う手数料。マイナーはマイニング報酬(現在であれば12.5BTC)と、ブロックに格納される全てトランザクションの手数料を合わせたビットコインを得ることができます。 |
ブロックの高さ | トランザクションが何番目のブロックに含まれているかを示します |
送信元アドレス(input) | 送信元のアドレス。ビットコインの送信額によって最適なUTXOが表示されます |
送付先アドレス(output) | 送付先のアドレス。実際の送金額+おつり+手数料がinputとイコールになります |
ビットコインのトランザクション「UTXO」とは?
UTXOとは、Unspent Transaction Outputの略で「未使用のトランザクションの出力」という意味になります。
例えば、あなたの手元にあるその100円玉。以前は誰かのものでしたが、今はあなたのものです。ビットコインではその紙幣や硬貨に、これまでの所有者情報が書かれているイメージとなります。最小単位を1satoshi(0.00000001BTC)としていくつもBTCの塊があり、そこにはこれまでのアドレス情報が記載されています。
そのBTCにおいて、inputに利用されたことがないもの、つまり最終のステータスがOutputで終わっているものが「UTXO」となります。
ブロック情報について
ブロックチェーンは、一番最初のブロック「ジェネシス・ブロック」から始まり、直近の6つのブロックが表示されています。

一般的に6承認(確認)あれば、「その取引は安全」であると言われます。chainFlyerでも5承認であれば「未確定」、6承認以降は「確定」と表示されています。

ブロックをクリックすると、そのブロックに格納される全てのトランザクションを確認することができます。検索値としてブロック数を指定することで、過去のブロック情報も確認することができますよ。
ジェネシスブロックからわかるビットコイン誕生の歴史

GENESISと書かれた黒いブロックをクリックしてみましょう。
これはビットコインの始まりである特別なブロック(ジェネシスブロック)であり、ナカモトサトシによって作られたと考えられています。

タイムスタンプは、2009/1/4 3:15で、50BTCの報酬が発生していますね。ナカモトサトシはこの50BTCを受け取らなかったと言われています。
最初のトランザクションの内容を見てみましょう。

ビットコインのブロックチェーンにはメッセージを残すこともできます。
ジェネシスブロックには、「The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks(銀行救済に二度目の公的資金注入へ)」とメッセージが刻まれています。
これは、2009年1月3日のタイムズ紙の新聞の内容を記述しており、それ以前にジェネシスブロックが作成されていないことの証明でもあります。選んだメッセージも中央集権組織の政治介入に関する内容であり、既存の金融システムへの皮肉の意味も込められていたのかもしれませんね。
まとめ:chainFlyerでブロックチェーン技術に触れる
chainFlyerでは、これまでのビットコイン取引に関する全ての情報を参照することができます。
リアルタイムでトランザクション情報を見てると、最新技術に触れているようで面白いですよね。
ビットフライヤーではこのようなサイトを始め、用語集や基礎知識の解説・コラム等があり、非常に内容が充実しています。
ちなみにビットコインについては、「ビットコインは金!共通する4つの特徴と最大の魅力「価値の保存」とは」でも記事にしています。ビットコインは決済手段ではなく、「価値を保存する性質」が最大の魅力だと考えています。
仮想通貨は1,500種類以上あると言われますが、長期投資での資産形成を考えるなら、やはり「ビットコイン」は外せません!

それでは!