イーサリアム

【8分で理解】イーサリアム(Ethereum)とは?初心者向けに簡単解説

「イーサリアム!!とにかく難しい!」

「イーサリアムって結局何がすごいの?」

ほんとイーサリアム(Ethereum)を解説する記事って難しすぎるんですよね・・・

この記事では今からイーサリアムを理解したいと考えている初心者向けに、重要な観点をピックアップしてイーサリアムの全体像をイメージできるようにします。

イーサリアムはビットコインの進化系であり、世界経済の土台(プラットフォーム)になり得る存在です。ビットコインの主な利用用途である「決済」に、様々な機能を付加した仮想通貨とイメージしてもいいでしょう。

なぜそこまで注目されているのか。一体何がすごいのか。

ぼくの一番期待する仮想通貨「イーサリアム」を、出来るだけわかりやすい言葉で説明します。是非見てみてください!

 

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イーサリアム(Ethereum)は仮想通貨じゃない

「イーサリアム=仮想通貨」

まずはこの考えを捨ててください

いきなり変なことを言いました・・・けど、どうしても仮想通貨の一つとしてイーサリアムと捉えると、理解が難しくなっちゃうんです。

イーサリアムは、インターネット上に存在する「超巨大なコンピューター」です。これは物理的なコンピューターではありません。インターネット上に構築された、世界規模で動く巨大な仮想マシン(=プラットフォーム)をイメージしてください。

このプラットフォームは、EVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)と呼ばれ、通称・ワールドコンピューターとも呼ばれます。

 

EVMというプラットフォーム

EVMは、一般のエンジニアにも開放されたプラットフォームです。開発者は自由にイーサリアムを土台として、その上に様々なアプリケーションを構築することができます。

このアプリケーションは、Dapps(ダップス)と呼ばれ、「分散型アプリケーション」を意味します。ブロックチェーン上で動く次世代のアプリケーションと理解しても良いです。

そして、イーサリアムはDapps開発者に圧倒的に選ばれているプラットフォームです。イーサリアムDappsを開発するフレームワーク「Truffle(トリュフ)」のダウンロード数を見ても、2017年からすごい勢いで伸びてるのがわかりますよね。

https://truffleframework.com/dashboard

イーサリアムは既に「どんな目的であっても誰の許可も必要としない」「誰にも止められない」分散されたプラットフォームを実現しています。

分散されているということは、特定の管理者によって突然のルール変更が発生することもありません。この点は、開発者にとっても大きな魅力でしょう。

 

たとえばイーサリアムのキラーアプリである「ICO」

ICOとは、「イニシャル・コイン・オファリング」の略で、プロジェクトが独自の仮想通貨(トークン)を発行し資金調達をする手段のことです。

上記の表は、「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」にて、2018年7月13日時点のデータを集計したものです。

全体の約87%がイーサリアムで発行されたトークンであることがわかります。

既に圧倒的なシェアを獲得し、現在も成長し続けているイーサリアム。将来的にも、これを超えていくプラットフォームが現れるのは中々難しいでしょう。

 

スマートコントラクトが最大の特徴

イーサリアムでは、ビットコインにはない付加機能として「契約」を可能とします。それが「スマートコントラクト」という仕組みです。直訳すると「賢い契約」となります。

スマートコントラクトは、第三者を介さず、プログラムで自動的に契約(ルール)を執行することができます。そしてイーサリアムのスマートコントラクトは、どのプラットフォームよりも複雑な処理が可能です。

この仕組みがイーサリアム最大の特徴であり、専門的にはブロックチェーンのプラットフォームでは唯一の「チューリング完全」なプログラムを実行することができます。

簡単にイメージするために、スマートコントラクトを「自動販売機」に例えます。

決められたお金を入れて商品ボタンを押すと、特定の商品が出てきて、場合によってはお釣りを返す。ユーザのお金を入れてボタンを押した後は、処理が全自動で動きますよね。これと同じ様なことが、スマートコントラクトによってEVM上で実現できるのです。

そしてこの契約条件(プログラムコード)は、ブロックチェーンの分散技術により、オープン化(誰でも見える)、改ざん・不正ができないものとなります。そのアプリケーションの開発者ですら、一度EVMにリリースしたプログラムの修正はできないのです。

これが、イーサリアムのスマートコントラクトです。

かんた
かんた
理論上、あなたの目の前にあるコンピュータでできることは、全てEVM上でも実現できるんだよ

 

様々なDapps(ダップス)が開発されている

このスマートコントラクトは、Dapps(ダップス)という分散型アプリケーションで活用されています。近年は様々なプロジェクトが立ち上がり、Dappsの開発が行われています。「State of the Dapps」では、Dappsを一覧で確認することができます。

「トークン取引所」「ゲーム」「ギャンブル」等の様々なDappsがありますね。

例えば「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」というゲームは、子ネコの育成・交配させるゲームです。ネコは色、模様など1匹1匹が個性を持っており、交配時は親ネコの個性をランダムで受け継ぎます。シンプルなゲームですが、世界的にも熱狂的なファンがおり、このゲームがキッカケでイーサリアム全体の送金遅延が起こったほどです。

ETHLend(イーサレンド)」というDappsでは、銀行等の第三者を必要とせず、個人間でお金の貸し借りができます。担保金を設定し、期限までに返金がなければ没収するという個人間の契約を、スマートコントラクトで実現しています。

将来的にはあらゆる取引が、EVM上で自動化されていくでしょう。イーサリアム上での個人間での取引には、相手への信頼は必要ないのですから。

かんた
かんた
これまで仲介を必要としていた不動産や中古車等の契約も、スマートコントラクトで自動化されていくかもしれないね。「信頼を売る」という業種は、スマートコントラクトで実現していく方が合理的かな

ちなみに、PCからDappsやDEX(分散型取引所)を利用するには、MetaMaskウォレットの利用が必須となります。「MetaMask(メタマスク)のメリットとMEWと比較したおススメの使い方」でもまとめたので参考にしてください。

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イーサリアムの燃料はガスであるEther(イーサ)

これまでの内容だと「イーサリアム」と「仮想通貨」の繋がりがわからないですよね。

EVM上でのあらゆる処理には「燃料」が必要です。この燃料はGas(ガス)と呼ばれ、少額の利用手数料としてEther(イーサ:ETH)を必要とします。これは、悪意を持ったユーザからのスパム攻撃を阻止するためにも無料にはできません。

ぼくらが仮想通貨として売買しているのは、この燃料である「イーサ」です。なので厳密に言うと、「イーサリアム」と「イーサ」は全然違うものです。

送金時はユーザ自身が、ガス代(Gas Price)を設定できます。「ETH Gas Station(イーサ・ガス・ステーション)」では、そのタイミングで必要なガス代の目安がわかります。

 

イーサリアムが処理できる取引量を超えると、ガス代が高騰し送金詰まりが起こります。ユーザは早く処理してもらうために、高いガス代を払う必要がでてくるのです。

マイナーは高いガスが設定された取引を優先して処理をしてくれます。ブロックチェーンの基本的な仕組みは、「【簡単図解】ブロックチェーンとは?いまさら聞けない3つの特徴と仕組み」でも解説していますので、参考にどうぞ。

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ちなみにイーサリアムのブロックチェーン情報は、「Etherscan(イーサスキャン)」で丸裸です。送金情報やあなたのアカウント残高、スマートコントラクトの内容まで、全て確認することができます。

かんた
かんた
EVMのプラットフォームとしての価値が高まれば、その維持に必要なイーサの価格も高まっていくと思うよ

 

課題は「スケーラビリティ」と「オラクル」

しかし、そんなイーサリアムにも大きな2つの課題があります。

1つ目は「スケーラビリティ問題」の解決

スケーラビリティとは、ユーザの増加に適応できる能力を意味しますが、イーサリアムは十分なスケーラビリティを備えてるとは言えません。

実はこの記事を書いてる今も、100Gweiくらいの水準にガスが高騰し、送金が遅延しています。これはイーサリアムの送金に100円程度かかる計算になります。ちょっとしたことでも送金が詰まってしまう、現時点ではとても貧弱なネットワークなんです。

イーサリアムより送金が早い通貨はいくつも存在します。とても聞こえは良いですが、漏れなく「分散化」を犠牲にしています。分散されていなければ、処理が早いのは当然のことなんです。

ほら、あなたの会社でも社長などの経営陣のみが決めることはスピードを持って決まるけど、全社員の意見を持って決めるとなると時間がかかりますよね。分散すればするほどスピードは遅くなりがちです。そして経営陣が決めたことは、本当に正しいことですか?

ブロックチェーンのネットワークで一番重要なのは「分散されていること」です。分散されてなければ、「ブロックチェーンである意味がない」と言っても過言ではありません。イーサリアムは全世界に15,000以上のノードが存在し、ビットコインよりも分散化に成功しています。

かんた
かんた
ちなみによくイーサリアムと比較される「EOS」は21、「Lisk」は101の特定された固定ノードで運営されているよ

 

イーサリアムは分散性を犠牲にせず、「シャーディング(Sharding)」「プラズマ(Plasma)」「ライデン(Raiden)」という解決策で問題に取り組んでいます。イーサリアムはアップデートし続けるプラットフォームであり、スケーラビリティの問題も2020年を目途に解決できる見込みです。

そしてこの問題解決には、「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」への移行が必須です。詳しく知りたい方は、以下のブログを参考にしてみてください。技術的な側面からもかなり詳しい解説があるのでおススメです。

https://zoom-blc.com/category/category-ethereum

 

2つ目は「分散型オラクル(Oracle)」の実現

オラクルとは、「ブロックチェーンに外部データを送り込むシステム」です。勘違いしやすいですが、あの有名なOracle社との関係は一切ありません。

どのような場合に外部データが必要になるのか

例えばサッカーの勝敗による予測市場や、事故や病気等による保険の適応をする場合には、必ずブロックチェーン外の情報が必要です。スマートコントラクトは、ブロックチェーン外で発生した事象を直接参照できません。このような場合にオラクルが活躍することで、様々な分野の契約処理をスマートコントラクトで実現できるようになります。

しかし、このオラクルが送り込むデータが正しいと検証する人がいません

現在のオラクルは、一部の機関を信頼する必要がある集中型オラクルです。イーサリアムのスマートコントラクトに信頼がいらないのに、オラクルを信用する必要があるのでは本末転倒です。

そのため、オラクル自体も分散化して、不正や間違いのないネットワークを構築する必要があります。複数のオラクルからデータを取得するアプローチであったり、正しい結果を提供するインセンティブ設計(不正をするメリットがない)等で実現することが考えられますが、具体的な解決策は見えていません。

この分野はこれから大きく発展を遂げていくでしょう。将来的に「分散型オラクル」はイーサリアムの発展には必要不可欠なものとなります。

 

まとめ:イーサリアムの将来性などなど

イーサリアムについて重要なポイントを絞って解説しました。なんとなく、イーサリアムが実現しようとしている未来がイメージできたのではないでしょうか。

イーサリアムは、既に確固たる地位を築いている上に、現在進行形で成長し続けています。数年後にはインターネットのような、身近にある生活に欠かせないものになってるかもしれませんね。

かんた
かんた
ぼくにはPCやスマホにイーサリアムへの接続が標準装備される未来が見えるぞー笑

 

ちなみに、2017年2月にはイーサリアムのスマートコントラクトをビジネスに適応すること目的として、イーサリアム企業連合(EEA)が発足されました。

EEAは世界の350以上の企業から構成され、日本からも「トヨタ自動車」「三菱UFJフィナンシャル・グループ 」「KDDI」「NTTデータ」等の名だたる大企業が参加しています。それだけイーサリアムに可能性を感じ、世界中が注目しているのでしょう。

 

今後イーサリアムに圧倒的な需要が生じることで、イーサの価格も高騰していくものと考えています。イーサリアムは世の中を変える道具であり、お金儲けを目的に作られたものではありません。しかし、イーサリアムが普及する過程の副産物として、投資的な妙味もでてくるでしょう。

ちなみにビットコインについては、イーサリアムとは違った魅力があります。「ビットコインは金!共通する4つの特徴と最大の魅力「価値の保存」とは」でも解説しているので、是非参考に見てください。この2つの通貨は、長期視点で見ても間違いなく生き残るだろうと確信しています。

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それでは!

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