
メタマスクを使ってない、そこのあなた!!
まだマイイーサウォレット(MEW)しか使ってないんですか?
メタマスクは、Dapps(ダップス)やDEXを利用する上では必須となるウォレットです。ダウンロードするだけでもメリットがあるので、是非導入しましょう。
ちなみに、メタマスクは2018年8月には新バージョン(4.9.0)がリリースされ、さらに使いやすくなりました。
この記事では、
- メタマスクとMEWの比較(一覧あり)
- メタマスクのメリット
- メタマスクとMEWの利用シーンにあったおススメの使い方
を紹介します。
目次
MetaMask(メタマスク)とはどんなウォレット?
メタマスクは、PCブラウザ拡張で使うことができるウォレットアプリです。
イメージが沸かないかもしれませんが、ダウンロードするとブラウザのツールバー横に常駐するアプリとして利用できます。
これはChromeブラウザの例。キツネのアイコンをクリックするとメタマスクが起動します。

ブラウザは、
- Chrome
- Firefox
- Opera
- Brave
に対応しています。一般的なのは、GoogleのChromeブラウザでしょう。MetaMask.ioに接続して対応ブラウザを選択し、ダウンロードが可能です。
例えばこのように、Webブラウザ上にイーサの送金画面を設置します。(PCからなら見えるはず)
ここで送金するイーサの数量を設定し「Donate」を押すと、自動でメタマスクの画面が起動して送金ができる。って使い方ができます。
要は、Webブラウザと連動してイーサリアムにトランザクションを発行できるのです。これは様々なことに応用が効きます。
このサイトのフッターにも、「イーサ募金箱」を設定してみました。こういう使い方ができるのも面白いですよね。

MetaMask(メタマスク)の対応通貨は?
対応通貨は、イーサリアム(Ethereum)とERC20トークンです。
ERC20とはイーサリアム上で発行できるトークンの規格であり、その数は700種類以上あります。これらは、ETH(イーサ)と同じアドレスに紐づけて管理されます。
あなたがもっているそのトークンがERC20トークンかわからない場合は、以下の「EtherScan(イーサスキャン)」で調べてみましょう。右上のキーワード欄にトークン名を入力すると、ERC20トークンの候補がサジェスト表示されます。

ぼくはメタマスクを、普段使いのデスクトップウォレットとして利用しています。メタマスクがないと、「クリプトライフ」の魅力が半減すると言っても過言ではありません。
「そんなにメタマスクの何がいいの?」は、これから説明していきますね。
【比較】MetaMask(メタマスク) VS MyEtherWallet(マイイーサウォレット)

どちらもイーサリアムとERC20トークンを扱う、代表的なデスクトップウォレットです。
様々な機能別に「メタマスク」が持つメリット部分を中心に、「マイイーサウォレット」と比較してみました。
ウォレット | MetaMask | MyEtherWallet |
Dapps/DEX利用 | 可 | 不可 |
動作 | サクサク | 悪くない |
日本語表示 | 可 | 可 |
日本円(JPY)表示 | 可 | 不可 |
自動トークン追加 | 可 | 不可 |
Gasの設定 | 上限なし | 最大99Gwei |
複数アカウント管理 | 可 | 不可 |
セキュリティ警告 | あり | なし |
ハードウェアウォレット連携 | Trezorのみ | Trezor・Ledger・Digital BitBoxに対応 |
ウォレットのアンロック | 1種類(パスワードのみ) | 9種類の方法あり |
※誤りがあれば是非教えてください・・・
上記の比較を元に、メタマスクを利用するメリットについて紹介します。
MetaMask(メタマスク)のメリット
マイイーサウォレット(MEW)にはない、メタマスクの主なメリットはこちら。
- Dapps(ダップス)/DEXを利用するのに必須
- 動作がサクサク、日本語・日本円表示もOK
- 複数アカウントの管理が可能
- ダウンロードするだけでセキュリティもUP
メリット1:Dapps(ダップス)/DEXを利用するのに必須
何と言ってもこれが大きな特徴です!
イーサリアム上で動くDapps(ダップス)と呼ばれる「分散型アプリケーション」を動かすのに最適です。Dappsはブロックチェーン上で動く、次世代のアプリケーションと理解しても良いでしょう。
メタマスクは標準で、イーサリアムに接続するためのAPIが用意されています。これにより裏でメタマスクを立ち上げておけば、自身のアカウントでDappsを利用できる仕組みです。
DEXについては、「DEX(分散型取引所)の特徴と比較、ランキング一覧やおすすめDEXを紹介」でも紹介しています。メタマスクに資金を入れておけば、ウォレットに入れたままトレードができる感覚ですよ。

メリット2:動作がサクサク、日本語・日本円表示もOK
ブラウザ拡張アプリなので、動作はサクサク。
そして「日本語」「日本円」表示にも対応しています。ぞれぞれ設定画面から切替可能です。(マイイーサウォレットでも日本語には対応しています)

しかし過去に固まって起動が出来ず、ウンともスンとも言わなくなったことがあります・・・そんな場合でもシードのバックアップがあれば大丈夫!
「MetaMaskにログインできない!起動できない場合の対処法」でほとんどの場合は解決できると思うので、参考にしてみて下さい。

メリット3:複数アカウントの管理が可能
メタマスクは、ウォレット内で複数のアカウント(アドレス)を管理できます。
「+アカウント作成」で複数作れますし、「秘密鍵」や「JSONファイル」をインポートすることで別のウォレットで作成したアドレスも管理可能です。
インポート機能を使えば、「マイイーサウォレットで作成したアカウントを、メタマスクで操作する」ってことも可能です。当然逆もできます。
ちなみに先日のアップデートで、アカウントの削除機能も追加されました。

マイイーサウォレットもメタマスクも同じですが、ウォレットというのはあくまで「ブロックチェーン情報を操作するための入口」です。ただのインターフェースであり、ウォレットの中に仮想通貨がある訳ではありません。
メリット4:ダウンロードするだけでセキュリティもUP
メタマスクを有効にしておくだけで、フィッシング詐欺サイトにアクセスした場合に警告してくれます。なのでダウンロードするだけで、セキュリティ向上にもなります。
これは報告のあった詐欺やフィッシング情報を扱う、「EtherScamDB」に登録されている情報を参照しています。
自分は大丈夫!!と思ってるあなた。
「a」と「а」、「I」と「l」、「x」と「х」
パッと見でこれの見分け付きますか?上記は似てるけど、実際は違った文字です。
こういうアドレスの一部を変更した詐欺サイトもあります。よく使うサイト(取引所やウォレットサービス)は、検索からのサイト遷移でなくブックマークしておきましょう。
検索で公式サイトよりも詐欺サイトが上位に来たら、ほんと怖いですよね・・・あわせて、「EtherAddressLookUp」という別の拡張アプリもあるので紹介しておきますね。

MetaMask(メタマスク) とMyEtherWallet(マイイーサウォレット)のおススメ使い分け方

やはりトータル的に見ても、メタマスクの方が使いやすいです。
但し、キーストアファイル(JSON)を取り出して管理できる分、ちゃんと管理すればマイイーサウォレットの方がPCハッキング耐性があります。(同じPC内に保存していればセキュリティレベルは同じですが・・・)
また、ハードウェアウォレットの主流は「Trezor(トレザー)」と「LedgerNanoS(レジャーナノエス)」ですが、メタマスクは「LedgerNanoS」に対応していません。
普段使いの少額の資産は「メタマスク」、当分動かさない大きめの資産はハードウェアウォレットに入れて、LedgerNanoSを操作する場合は「マイイーサウォレット(MEW)」という使い分けがおススメです。
ハードウェアウォレットは、「物理的なボタン操作」が必要となるため、安全性がグッと高まります。今後仮想通貨資産を増やしていく予定の方は、早めの購入がおススメですよ。
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ウォレットの特性については、「【早見表】仮想通貨ウォレットは5種類に分類、安全性と特徴を徹底比較」でもまとめています。ホットウォレットやコールドウォレット、今回紹介したデスクトップウォレット以外の特徴などを紹介しています。

そしてメタマスク最大のメリットは、DappsやDEXを利用できることです。メタマスクをダウンロードして、色々なアプリケーションを触ってみましょう!
「Dappsとは何か?」を含めてイーサリアムを、「イーサリアム(Ethereum)とは?特徴と2つの大きな課題を簡単解説」で紹介しています。難しいイーサリアムを理解する上で、よくまとまったと思います。こちらも参考にどうぞ。

それでは!